●技術士のコンピテンシー(資質能力)とは?
●なぜコンピテンシー(資質能力)が求められるのか?
本記事では、技術士取得者の私が解説します。
技術士になってからも大変そう。。
職業人生の中でもあくまで中間地点だね。
社会から求められているんだろう。。
しっかり確認しておこう。
技術士のコンピテンシー(資質能力)とは
コンピテンシーとは一般的に「職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性や資質能力」と言われています。
技術士に求められるコンピテンシー(資質能力)は、国際エンジニアリング連合(IEA)の「専門職としての知識・能力」を踏まえて、以下の7つのキーワードを示しています。
■ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
- 専門的学識
- 問題解決
- マネジメント
- 評価
- コミュニケーション
- リーダーシップ
- 技術者倫理
各キーワードの内容は文部科学省のHPに整理されています。
申込書作成や口頭試験では最も重要な観点となるので、キーワードの意味を理解し、
今までに携わった業務でどのようにして資質能力を発揮してきたか確認しておきましょう。
今までの業務であまり意識できていなかったキーワードは、これを機会に普段の業務に
取り入れて、口頭試験の場では試験官にアピールできるようにすれば問題ありません。
7つの資質能力(コンピテンシー)は、技術士にとっての到達目標ではなく、
最低限備えるべき資質能力として掲げられています。
継続研鑽により更なる資質向上を図り、
資質能力(コンピテンシー)を高めていくことが技術士には求められています。
コンピテンシー(資質能力)が必要となる理由
なぜ、このような資質能力が技術士には求められるのか?
「技術士ビジョン21(日本技術士会)」では、
技術士の未来像を以下のとおり掲げています。
「21 世紀のわが国の目標は、科学技術創造立国、すなわち科学技術で新たな知を創造し、環境の保全と人類の幸福(安全・安心、心の安らぎ、福祉など)を実現する。
(中略)
技術士は科学技術全般の専門家(たとえば医師は健康の専門家、弁護士は法律の専門家)として、広い分野と職域で科学技術創造立国実現に向け、その中核となって活躍し、国民から高く評価されている。」
18世紀半ば以降の産業革命によって国民の生活は大きく変わりました。
私たちの豊かな生活を支えているのは他ならぬ「技術」そのもの。
現代の人々の生活をより安全に、より便利にするためには、
技術者の資質能力が原動力になります。
そのため、コンピテンシーは技術士制度の根幹を成す要素であると言えます。
合わせて技術士法制定の背景を知ることで、
より理解が深まるので以下リンクをご参考ください。
〇技術士に求められるコンピテンシー(資質能力)は、国際エンジニアリング連合(IEA)の「専門職としての知識・能力」を踏まえて示されている。
〇技術士のコンピテンシー(資質能力)には7つのキーワードがある