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口頭試験対策

技術士二次試験【保存版】口頭試験対策を徹底解説

●技術士の口頭試験はどんな試験なのか?
●口頭試験の対策は何をすればよいのか?

本記事では、技術士取得者の私が、経験をもとに解説します。

 

受験者さん
受験者さん
やった!筆記試験に通ったよ!
オリーブ
オリーブ
おめでとう!あとは最後の関門、口頭試験だね!
受験者さん
受験者さん
おー!遂にここまで来たか、あと一息頑張るぞ!

 

試問事項と配点

日本技術士会HPでは合格判定基準が以下のとおり掲載されています。

口頭試験では技術士としての実務能力と適格性が問われます。

試問事項 合否決定基準
技術士としての
実務能力
コミュニケーション、リーダーシップ 60%以上
評価、マネジメント 60%以上
技術士としての
適格性
技術者倫理 60%以上
継続研鑽 60%以上

(社)技術士HPより

 

口頭試験対策

口頭試験の合格率は80~90%程度であり、
筆記試験と比べて高いですが侮ってはいけません。

難関の筆記試験をくぐり抜けてきた猛者達から10人中1人か2人落ちると考えれば、
ハイレベルな試験であることは変わりないと思います。

 

しかしながら、必要以上に恐れる必要もありません。

十分な対策を行い、自信を持って本番に望めば、
結果は報いるはずなので最後の一押し頑張りましょう。

 

ここでは、試験準備としてやるべきことを紹介します。

 

技術者倫理について学ぶ

口頭試験では、技術者倫理に関する試問があります。

普段の仕事では技術者倫理に関して体系的に学ぶ機会は少ないと思います。

 

大型の書店では、技術者倫理に関する本を複数取り扱っていますので、
手に取ってみて気に入ったものを1冊購入することをおすすめします。

近年の倫理にかかわる事例などを通じて、倫理観や倫理違反への対策について
自らの考えを整理しておきましょう。

 

プレゼン原稿の作成

受験申込用紙の小論文(業務内容の詳細)に関して
プレゼンが求められることがあります。

試験官がプレゼン時間を指定する場合もあるようですので、
1分ver,3分verの2パターンを用意しておきましょう。

 

またプレゼン練習では、ホワイトボードを使用したり、身振り手振りのみで説明するなど
試行錯誤して、試験官に最も伝わりやすいやり方を見つけるように意識してみてください。

 

想定問答集の作成

想定問答集の作成では、似たような試問でも
あらゆる角度から問いを立てて、思考を深めるようにしましょう。

想定問答と真剣に向き合い、考えを巡らせることで、
本番での対応力が身に付けられるようになります。

用意すべき想定問答は以下のとおりです。

 

①動機

ズバリ、あなたはなぜ技術士になりたいのか?という質問に対して、端
的に答えられるように準備しましょう。

試験の最後に、技術士になったときの抱負が聞かれることもあります。

 

②経歴・業務内容の詳細

試問事項であるコミュニケーション、リーダーシップおよび評価、マネジメントの各観点
から、「あなたが技術士としてふさわしい」ことを試験官にアピールしましょう。

 

小論文(業務内容の詳細)ではなく、業務経歴の中から1つ選んで、

「〇年〇月~〇年〇月に従事された〇〇業務について〇〇(コミュニケーションなど
試問事項)の観点で工夫したことを教えてください。」

のように、指定されることもあるので万遍なく準備する必要があります。

 

③筆記試験

筆記試験において回答が不十分な内容があった場合、
どのような記述が望ましかったか問われることがあります。

技術士としての継続研鑽が問われており、筆記試験時の改善点に
言及できなければ技術士としての素養が疑われます。

筆記試験の内容もしっかりとフォローしておきましょう。

 

④技術者倫理・継続研鑽

技術士法、3義務2責務、技術者倫理綱領について述べられるようにしておきましょう。

また技術者倫理の過去事例とあなたの考えを整理しておきましょう。

 

継続研鑽ではCPD概要を説明できるようにして、
日頃の資質向上への取り組みをアピールできるようにしておきましょう。

 

⑤時事問題

日経クロステックや日経コンストラクション(建設部門の場合)など
専門誌に目を通しておくことも試験対策になります。

時事問題が問われたときに、技術者として幅広い視野や社会課題に関する
問題意識を持っている人物であることを伝えられるようにしましょう。

 

模擬口頭試験

筆記試験と同様、模擬試験を必ず受けるようにしましょう。

私も試験本番さながらの緊張感の中で模擬練習をできたことが、
本番での落ち着きや余裕につながりました

 

試問の回答内容が技術士としてふさわしく、かつ分かりやすいものとなっているか
会社の上司・先輩に助言してもらうのが一番です。

ここは、多少わがままになってもお願いするようにしましょう。

 

また同じ技術士でも人によって、着目する観点は異なりますので、
複数の上司・先輩にみてもらうように意識してください。

 

会社に技術士保有者がいない場合は、模擬口頭試験を実施している
資格講座の活用を検討してもいいと思います。

数万円の費用はかかりますが、口頭試験不合格の憂き目に合うことを考えれば、
十分に安いものではないでしょうか。

 

 

最後に

口頭試験は若い技術者ほど不利と言われることがあります。

確かに業務経験が少ない分、年輩の技術者と比べ、
迫力を持って経歴をアピールすることが難しいのかもしれません。

 

しかし、試験対策をひとつずつ着実に行い不安要素を除いていけば、
年輩技術者にも劣らない自信を持って口頭試験に望めると私は思います。

 

私自身も20代での受験となったため、年輩の技術者に勝つために、
想定問答集は誰よりも負けないぐらい時間をかけて作成しました。

想定問答集が心の支えとなり、口頭試験という非常に大きな重圧のかかる場で
普段どおりのパフォーマンスをすることができました。

 

口頭試験合格後は、技術士として新たなステージが待っています。

入念な準備をして、試験本番を楽しむぐらいの
気持ちで望めるように取り組んでください。